保育園の園舎デザインでは、大事にしたいポイントがいくつかあります。いろいろなアイデアがありますが、何よりも大切なことは、保育園の方針に沿ったデザインに仕上げることであり、この事が重要と考えています。
サイプラス(SAI+)では、保育園の方針をしっかりとうかがいながら、一緒にデザインを作り上げたいと考えています。
ここでは、保育園の園舎のデザインで重視すべきポイントや、具体的なアイデアの事例について紹介します。
保育園の園舎デザインで重視すべきポイント
サイプラス(SAI+)では、保育園の園舎をデザインする際に、以下のポイントを重視しています。
コンセプトを明確にする
「自然の光を感じられる空間が欲しい」「遊び心あふれるデザインにしたい」などの園舎を設計するうえで大切にしたいコンセプトは、そのまま園の独自性につながります。
入園希望者の多くは保育園園舎の見学を希望するため、園舎の良し悪しで保育園の希望順位が変わるケースも珍しくありません。
園舎のコンセプトは保育園の集客に直結する部分なので、時間をかけて丁寧に考えていきましょう。
安心・安全にこだわった設計
保育園の園舎デザインならではのポイントが、安心・安全にこだわった設計です。
保育園の園舎は、親御さんが安心して子どもを預けられるのはもちろん、子どもたちにとっても居心地の良い空間でなければいけません。
「段差が少なく、転びにくい」「死角がなく、保育者の目が行き届きやすい」など、子どもたちが安心して過ごせる環境は、園舎の設計によって左右されます。
子どもたちがワクワクする空間づくり
保育園は、子どもたちが楽しく過ごせる場所であるべきです。
例えば、子どもたちが思いきり体を動かして遊べる広々とした空間(遊戯室、広い園庭など)や、毎日新しい発見がある空間(虫取りスペースなど)など、子どもたちがワクワクする空間づくりを一緒に考えていきましょう。
サイプラス(SAI+)では園舎デザインに遊び心を取り入れて、子ども視点に立って設計することを大切にしています。
保育者のスムーズな導線を確保
子どもたちの安全を守るためには、保育者の導線を確保することも大切です。
保育者が働きやすい保育園の園舎は、子どもたちにとっても安心して過ごせる空間だと言えるでしょう。
例えば、保育室と保育者さんの作業する場所を近くしたり、事務室にいながら園庭の様子を確認できるようにしたりすることで、保育者がどこにいても子どもたちの様子が見守れるようになります。
限られた人数で保育を行う園は、特に園舎デザインに工夫が必要です。
事例を参考にしながら、保育者が働きやすい保育園の園舎づくりを考えていきましょう。
トイレのデザインも重要
トイレのデザインは、子どもたちが過ごしやすい園舎を作る上でとても重要なポイントです。
保育園に通う1歳、2歳頃の子どもたちはまだトイレトレーニングを始めたばかりです。
少しでも「怖い」「汚い」と思ってしまうと、トイレに嫌なイメージがつき、なかなか自力で行くことができません。
いつでも清潔で明るい雰囲気なら、子どもたちも怖がることなく自分でトイレに行けるようになるでしょう。自然の光が入ってくる明るい場所に設置したり、掃除しやすいデザインにすることも大切なポイントです。
また、子どもたちの安全のためには保育者が見守りやすいデザインにしたり、子どもに合ったサイズの用具を取り付けるなど、トイレにはこだわるポイントがたくさんあるのです。
保育者の経験やアイデアを形に
保育園の園舎は、そこで働く保育者さんの経験やアイデアをもとに設計していくと上手くいきます。
実際に、サイプラス(SAI+)でも、お客様と出来るだけ入念な打ち合わせをし、保育者としての経験からくるアイデア、設計者としてのアイデアをすり合わせながら、より良い園舎づくりを目指しています。
一方的な押し付けはいたしませんので、安心してご相談ください。
保育園園舎デザインのアイデア事例
続いては、保育園園舎デザインについて、参考にしていただきたいアイデア事例をいくつか紹介します。
廊下をなくした一体空間で「つながり」を創造
まず1つめが、保育園によくある廊下をなくした園舎デザインです。
保育室や調理室、ランチルームを全てつなげて一体空間にしている園や、各階の中央にホールを配置し、そこを取り囲むように保育室や調理室、ランチルームを配置している園があります。
廊下がなくなることで無駄な動線が排除され、保育ルームから園庭に出ることができたり、調理室からランチルームに直接配膳できるようになったり、子どもたちの遊びの導線もスムーズにつながりました。
吹抜けを活かした明るく開放感のある園舎
真ん中に吹抜けのアーケードを設けることで、自然光が降り注ぐ開放感のある保育園の園舎づくりを実現したアイデアです。
子どもたちはどんな天気の日でも、空の色を感じながら過ごすことができます。
吹抜けのアーケードを囲むように、保育室、ランチルームを配置することで、アーケードを介して遊びの空間がつながり、一体となって子どもたちが年齢の垣根を越えて一緒に遊べる、つながりをもった園になりました。
子どもたちが安心できる「もうひとつの家」を実現
保育園は、子どもたちにとって「もうひとつの家」とも言える大事な場所です。
子どもたちが自宅と同じようにリラックスして、安心して過ごせる園舎づくりを目指し、例えば保育室の黒板壁をイエ型のデザインにしたり、トイレなどの水回りをイエ型の小屋におさめたりと、「イエ」をコンセプトに園舎をデザインすることで、「もうひとつの家」としての暖かみを演出したアイデア事例です。
遊びの可能性は無限!子どもの創造性を育む園舎
こちらは園舎内に落書きのできる大きな黒板を設置したり、子どもたちが自分で育てる菜園や果樹園を設置するなど、「子どもたちの創造性を育むこと」を大事にした保育園の園舎デザインです。
園庭にもともとあった起伏を生かして自然の滑り台(丘)にしたり、園庭の一角に「子ども基地」を設置したり、子どもたちの創造性を育む遊びのスペースで溢れています。
子どもたちは遊びを考える天才です。楽しい遊具を設置することも大切ですが、子どもたちが自分たちで遊びを発見するための空間デザインも重要だと考えています。
保育園園舎デザインはサイプラス(SAI+)にご相談ください
サイプラス(SAI+)は、保育園や認定こども園、幼稚園の設計をメインに取り扱う建築設計事務所です。お客様との対話を大切にし、コンセプトに沿った園舎づくりをサポートさせていただきます。
打ち合わせを重ねながらお客様の理想を引き出させていただきますので、どんな園舎を設計したいのか分からないという方も、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせフォームからご連絡いただければ、会社案内をお送りさせていただきます。
子どもたちも保育者も過ごしやすい保育園の園舎づくりは、ぜひサイプラス(SAI+)にご相談ください。