私たちが幼稚園・保育園・認定こども園の設計を行う上でとても大切にしている考えがあります。
それは、こどもの遊びの環境と保育の環境がいかにこども達の学びや育ちに
密接に関係しているかという事です。
長年、幼稚園・保育園・認定こども園等の幼児施設の設計に携わり
たくさんの園長先生や保育士の方たちとどんな園舎にしたいか?
こども達にどんな保育環境を整えた方が良いのか?
新しい園舎になったらどんな保育をしていきたいのか?
何度も打合せを重ね、それぞれの保育への思いや信念、理念を形にしてきました。
その中で私自身もこども達の環境について多くの事を学ばせて頂き
どのような施設でどのような空間・環境が求められているのかという事を
よく考えながら設計を日々行っています。
こどもひとりひとりを大切に考えた環境設計
保育所保育指針では、こどもが環境に直接かかわり、その関わる活動を通して
自ら学んでいくという、こども一人一人の主体性をたいせつにし、自発的
意欲的に活動する事で自己形成していくということを大切にしています。
当社では、そのための環境作りとして好奇心・冒険心・自立心など
遊びや保育の環境の中で自然と育まれるこどもひとりひとりの心を中心に
環境づくりが出来るよう設計を行うように心がけています。
幼児施設の設計を行う上でひとりひとりの心を大切にする環境づくりを
実現するためには、自由選択を可能にする環境と
遊びの環境の中で自然に他者とつながりを持てる環境を意図的に設計する
必要があると考えています。
自ら考え、自由に選択することが出来る環境でなければ
こどもひとりひとりの好奇心や冒険心、自立心からくる
こどもの自発的、意欲的活動へスムーズに発展していくことが難しいと
考えています。
ここでいつも注意していることは、「大人にとっての環境」と
「子どもにとっての環境」は同じではないという事を注意しないといけないと
考えています。
→こどもの遊びと保育環境02 つづく