保育園のリフォーム・リノベーションはどうする?重要視したい5つのポイント
保育園は、子どもたちの成長を支える大切な場所であり、快適かつ安全な環境を整えるためには、適切なリフォームやリノベーションが必要です。
この記事では、保育園のリフォーム・リノベーションにおいて特に重要な5つのポイントを解説します。
園舎の老朽化、安全性の向上や保育の効率化を目的として、リフォーム・リノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
保育園のリフォーム・リノベーションの重要性
まずは、保育園のリフォームやリノベーションがなぜ重要なのか、3つの観点から説明します。
安全性の向上
老朽化した施設は、園児の安全に対するリスクが高まります。
劣化した木の床材が原因でケガをしたり、ドアの故障により園児が外に出てしまい、事故につながる可能性もあるでしょう。
子どもたちの安全を守るには、定期的な園舎の点検とリフォームが重要です。
安全な保育環境を整えることは、保護者にとっても安心材料となります。
動線の改善
保育園のリフォーム・リノベーションは、保育士の働きやすさの向上にも大きく貢献します。
古い園舎は動線が悪く、職員用トイレや作業スペースも使いにくいことが多いです。
保育士の作業効率を高めるレイアウト改善に取り組み、動線を見直すことで、日々の作業効率が向上し、保育の質が高まるでしょう。
また、園舎の動線は、子どもたちの遊びやすさや過ごしやすさも左右します。
リフォーム・リノベーションの際には、子どもたちが自由かつ安全に移動できるよう設計を工夫しましょう。
衛生管理の効率化
保育園の園舎をリフォーム・リノベーションする目的としては、衛生管理の効率化も挙げられるでしょう。
施設が老朽化すると汚れが溜まりやすく、掃除や消毒が行き届かないことも増えてしまいます。効率的な衛生管理は、保育業務の効率化にもつながります。
近年、子どもたちが頻繁に触れる手すりやドアノブ、床材や壁材などには、抗菌加工や抗ウイルス加工が施された素材を使った園舎が増えています。
また、空気の循環を良くするために、換気システムの導入を検討するのも効果的です。
保育園のリフォーム・リノベーションで意識したいポイント
続いては、保育園のリフォーム・リノベーションで意識したい4つのポイントを紹介します。
安心・安全な園舎設計
保育園は、保護者が安心して子どもを預けられる環境であることが求められます。
そのために重要なのは、シックハウス症候群の原因となる有害物質を含む建材を使用しないことです。また、壁の角を丸く仕上げるR加工や指を挟まない工夫がされた引き戸の採用など、年齢に応じた安全設計の工夫が必要です。
園舎のリフォーム・リノベーションでは、建材や安全対策に配慮のある建築業者を選定することをおすすめします。
防犯・セキュリティ対策
子どもたちが安心して過ごせる園舎を設計するには、防犯・セキュリティ対策の強化も必要です。
例えば、外部から子どもの姿が見えないように園舎の窓の配置を工夫したり、園庭に死角を作らないように設計するなど、設計段階から気をつけるべきポイントもあります。
また、防犯カメラの設置や出入り口の施錠システムを充実させることも、園全体の安全性を高めるために必要な施策です。
保育士の業務効率化
保育士がより快適に働ける環境を整えることは、保育の質向上に直結します。
例えば、園庭と園舎が行き来しやすい動線を作ったり、職員室と教室までの距離を短くしたりすることで、保育士の無駄な動きを削減できます。
実際の保育活動を想定し、効率的な動線を取り入れることが効果的です。
さらに、収納スペースを充実させることで、保育士が日常的に使用する備品の管理が容易になります。
保育で使うマットや絵本、画用紙などは、効率良く出し入れできる収納スペースを用意することで、保育活動の準備にかかる時間を短縮でき、子どもたちと過ごす時間を増やせるでしょう。
五感を刺激する空間づくり
子どもたちは、毎日保育園で長い時間を過ごします。
園舎はただの建物ではなく、子どもたちの五感を刺激し、成長を促す空間であることが理想的です。
リフォーム・リノベーションの際には、居心地の良さや感性を育む工夫を重視しましょう。
自然光を取り入れるために大きな窓を設けたり、木の温かみを感じる木目調の内装を採用するのも効果的です。
また、広々とした開放的なスペースを作ることで、子どもたちが自由に遊び回れる環境を提供できます。
保育園の園庭には、水遊びや泥遊びができるエリア、木登りや坂滑りができる遊具を設置するのもおすすめです。
自然に触れ合う機会が増えることは、子どもたちの好奇心を引き出すことにつながります。
子どもたちが五感を使い、好奇心を満たせる空間を提供することは、保育園の魅力を高める要素となるでしょう。
保育園のリフォーム・リノベーション事例
保育園・幼稚園・認定こども園の設計を専門的に手がけているサイプラス(SAI+)では、園舎・園庭のリフォーム・リノベーションも行っております。
千葉県柏市の「モラージュこばと保育園」様では、テナントとして内装リフォーム・リノベーションを担当させていただきました。
リフォームされた園は、保育室、調理室、ホール、ランチルームといった部屋がつながった一体空間となっており、廊下のない構成が特徴です。
調理室と保育室も一体となっているので、配膳がしやすく、食育においても理想的な空間となっています。
園庭にも直接つながっているため、遊びの動線もスムーズです。
保育士の目も行き届きやすく、異年齢保育も実現可能な潜在性のある園舎となっています。
保育園のリフォーム・リノベーションはサイプラス(SAI+)にご相談ください
子どもたちが安心して安全に過ごせる保育園にするためには、老朽化した園舎のリフォーム・リノベーションが重要です。
近年では、店舗や他の用途で使用していた建物を保育園に作り変えるリノベーションの取り組みも行われています。保育園を新設する際は、国や自治体の補助金を活用できるケースも多いです。
保育園のリフォーム・リノベーションには、保育園ならではのこだわりや要望を叶えるために、専門的な知識と経験のある業者を選定しましょう。
サイプラス(SAI+)は、保育園や幼稚園、認定こども園など、子どもたちが集まる施設の設計と建築を専門に手がける設計事務所です。
園の代表者様や保育士の方々との対話を大切にし、ご希望や実際の保育環境に合ったリフォーム・リノベーションプランを丁寧に提案いたします。
安全性や利便性、子どもたちの成長に寄り添う設計を、お客様と一緒に作り上げたいと考えております。
保育園のリフォーム・リノベーション工事なら、ぜひ専門知識を持つサイプラス(SAI+)にご相談ください。