幼児教育と環境

保育や教育の考え方が、園舎という環境にどう表れるのかをまとめています。

園舎は、保育の方針を映す入れ物です。どんな保育をしたいかが決まると、必要な環境も見えてきます。

環境は、三つめの先生

こどもは、大人が教えたことだけを学ぶわけではありません。

置いてある物、部屋の明るさ、動ける範囲。そうした環境そのものが、こどもの行動を静かに導いています。

棚の高さが低ければ、こどもは自分で片づけます。高ければ、先生を呼ぶことになります。

どちらが良いという話ではありません。ただ、こどもに任せたいと考えているなら、環境がそれを許す形になっている必要があります。

保育の方針は、図面より先にある

私たちが最初にうかがうのは、園でどんな一日を過ごしてほしいかということです。

一斉に活動する時間を大切にする園と、こどもが自分で遊びを選ぶ時間を長く取る園では、必要な部屋の形が変わります。

異年齢で過ごす時間があるなら、年齢の違うこどもが同じ場所にいられる余白が要ります。

保育の方針を後から変えるのは大変ですが、図面はまだ変えられます。だから、順番が大切だと考えています。

目に見えないものを、設計で扱う

音、光、におい、手ざわり。こうしたものは図面に描きにくく、後回しにされがちです。

けれど、こどもが一日をどう感じるかは、こうした要素に強く左右されます。

うるさい部屋では、こどもも先生も声が大きくなります。まぶしい部屋では、集中が続きません。

私たちは、こどもが五感で受け取るものを、設計の対象として扱っています。

先生の働きやすさは、こどもの育ちに返る

こどもの環境と、先生の働く環境は、切り離せません。

見通しの悪い部屋は、先生の緊張を高めます。休憩できる場所がなければ、余裕は生まれません。

余裕のない大人のそばで、こどもがのびのび過ごすのは難しいことです。

事務や休憩の場所をどこに置くかは、保育の質にもつながっていると考えています。

最初に読むなら

園の方針は、園ごとに違って当然だと考えています。まだ言葉になっていない段階でも、お話をうかがいながら一緒に整理していきます。

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