<SAI+が考える安心・安全>
幼稚園・保育園・認定こども園の設計に求められる基本事項のひとつに、お父さんお母さん達が「安心・安全」に
預けられる園舎である事があげられます。
私たちは、幼児施設の設計に特化した設計事務所として長年の経験と実績を生かし、こども達にとっての
安心・安全及び保護者や保育者から目が届く設計にすることによる安心・安全を実現します。
安心・安全に預けられる園舎を実現するためには、まず有害な建材をつかわない事
及びお引渡し前にシックハウスの検査を行い建設時に使用した塗料やのりから揮発される有害物質が出ていないかを
しっかりと検査したのち、安心してこども達を受け入れることが出来る園舎としてお引渡しを行います。
設計段階における気を付けたいポイントとして、「建物自体の構造的安全性」「防犯対策」
「こども達の動きに合せた安全設計」の大きく3つに分け、お伝えしたいと思います。
<気を付けたい3つのポイント>
「構造的安全性」
建築基準法では避難するまでに建物が崩れないという、必要最低限の構造耐力となっていますが、
私たちの幼稚園・保育園・認定こども園における構造的標準設定は、地域で大きな地震等が発生した場合にも
避難所としての役割も担える構造耐力を最低限確保する設計を基本としています。
そうする事でお父さん・お母さん達は、お家よりも安心・安全に預けられる園舎になり、園にとっても
親御さんにとっても、良い建物になると考えています。
過度な設計になりませんか?というご意見もありますが、コストバランスと調整しながらお打合せにて
決めさせて頂いております。
また、近年地震のみではなく局所豪雨などによる災害も毎年のように発生しているため建物の形状により
雨がたまりやすい部分を極力へらす設計を心がけるとともに、たまりやすい部分については
想定以上の雨水の排水にも対応できる排水計画を行います。
「防犯対策」
防犯対策は、建物のみではなく敷地全体で外部フェンスや門扉も合せて
外部からの侵入を容易にコントロール出来る計画とし、万が一予期せぬ侵入者が入って来た場合でも
敷地全体で死角を極力減らす計画とすることで視認性を良くし、大人がすぐ気づき対応できる事で
お父さん、お母さん達も「安心・安全」に預けることができる園舎を実現します。
「こども達の動きに合わせた安全設計」
建物の内部の安全設計の私どもの考え方のひとつとして、大きな事故、取り返しのつかない事故につながる
危険な部分は設計段階で取り除き、大きな事故につながらないよう対策を施します。
その反面、過度な安全設計については控えるべきだとも考えています。
もし仮に、こども達が全力で走って壁にぶつかっても痛くないふわふわの壁を設計した場合、
こどもたち自身の危機察知能力を低下させる事にもつながるため、園舎以外の公共の施設や他の施設にいった際に
危機察知能力の低下により園舎以外の施設での大きな事故につながらないよう
過度な安全設計は控えるべきだと考えております。
少しくらいのケガやすり傷はこども達が元気に成長していれば、多くの成長の過程の中の学びのひとつです。
ただ実際に設計をする段階においては、安全設計の考え方は、当社としての考え方は当然持っておりますが
お客様と共に安全についての考え方のすり合わせをしっかりと行い、バランスをとって計画を行います。
そうしてお客様と共に創った園舎は、それだけで差別化がはかられた、お父さん、お母さん達も安心・安全に
預けることが出来る特別な園舎となります。
<当社の安全設計標準仕様>
・手摺の高さ・間隔・形状については安全を第一に設計します
・こどもの年齢にあった遊び空間において万が一を避ける設計
・引き戸・開き戸等の扉の開閉の際の指はさみ
・階段・出入り窓前のセーフティの柵
・事務室、職員室等の常時大人がいる空間からの視認性の確保
・外部からの侵入を容易にコントロールする事が出来る設計
・壁コーナー部のR(曲面)加工
<まとめ>
どのような建物であっても、「安心・安全」に対する対策というものはとても重要です
その上で幼児施設にあっては、また少し違う「安心・安全」への配慮が必要になります
様々な考え方がある中、こども達がのびのび楽しく遊べる空間づくりと
「安心・安全」の理想的なバランスをお客様と一緒に考えながら
提案をさせて頂きます