園舎の建築にかかる費用や補助金、建設費の動きなど、お金にまつわる話をまとめています。
いちばん気になるところでありながら、いちばん聞きにくいところでもあると思います。ここでは、何にいくらかかるのかを考えるときの順番を整理しています。
建物の工事費だけでは、予算は組めない
園舎の計画で最初に思い浮かぶのは、建物の工事費です。
ただ、実際に必要になるお金は、それだけではありません。
設計や各種申請の費用、地盤の調査や改良、外構や植栽、家具や備品。建て替えであれば、解体の費用と、工事期間中に保育を続けるための費用もかかります。
建物の工事費だけで予算を組むと、後半で足りなくなります。私たちが早い段階で全体像をお見せするようにしているのは、このためです。
補助金は「あるかどうか」より「間に合うかどうか」
保育施設の整備には、補助の制度が用意されていることがあります。
ただし、内容や条件は年度や自治体によって変わります。募集の時期も決まっているため、計画が遅れると次の年度を待つことになります。
つまり、補助金で難しいのは金額よりも段取りです。
いつまでに何を決めておく必要があるのかを、早い段階で逆算しておくことをお勧めしています。制度の詳細は、必ず最新の募集要項でご確認ください。
建設費は動く。だから幅で見ておく
資材の価格や人件費は、年によって動きます。
数年前の相場をもとに立てた予算が、着工の時期には合わなくなっていることがあります。
そのため私たちは、最初から一つの数字ではなく、幅を持って考えることをお勧めしています。
どこまでを必ず実現し、どこから先は状況を見て判断するのか。優先順位を先に決めておくと、金額が動いたときに慌てずに済みます。
削るなら、後から直せないところは残す
予算が合わないとき、何を削るかという話になります。
このとき私たちがお伝えしているのは、後から直せるものと直せないものを分けることです。
家具や仕上げは、後から手を入れられます。建物の骨組み、配管の位置、部屋の広さは、後から変えるのが難しいところです。
先に削るべきは、後から直せるほうです。
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金額の話は、早い段階でしていただいて構いません。予算に合わせて計画を考えるのも、設計の仕事だと考えています。