あーす保育園 中央林間

あーす保育園中央林間の玄関写真明るくモダンなデザイン

家のように落ち着ける保育園

<背景>

既存棟の写真。6階建ての共同住宅で、1階はテナント。

神奈川県大和市の中央林間駅から徒歩3分の好立地の敷地です。

6階建ての共同住宅である既存建物の1階部分と、その横に新しく建てる平屋建ての増築棟の

1階部分の両方を利用して、園を整備する計画となりました。

駅周辺ですので徒歩や自転車でのアクセスが非常に良く、近くに公園もあって、子どもたちを安心して預けられる環境です。

既存棟1階部分の用途変更、同一敷地内に増築棟の新築、上階の共同住宅を利用しながらの工事、

限られた面積といった、様々条件をクリアする必要がある中で、

「素材感」や「色彩」で出来る限り明るく、落ち着けるような園舎を目指しました。

<コンセプト>

<家のように落ち着ける園舎>

「素材感」や「色彩」を活用して出来る限り明るく、落ち着けるような場所づくりを心がけました。

面積的に余裕が見出せない条件の中でしたので、場所を確保する事が難しかったですが、

玄関や廊下など少し広めの場所を利用して仕掛けをつくっていくように心がけました。

<玄関にある自由に描ける黒板>

あーす保育園の玄関にある黒板の写真

玄関は少しスペースがひらけているので、自由にお絵描きのできる黒板を設置し、

登園の際のお知らせのスペースや、お絵描き遊びのスペースとしても利用できるようにしました。

仕上には出来るだけ温かい感じになるような素材を選定しています。

<厨房が見える「窓」>

あーす保育園の廊下にある厨房が見える窓の写真

厨房前の廊下には、大きな窓を設置し、子どもたちが厨房を見る事ができるようにしました。

調理員さんが食事をつくってくれる姿を見る、子どもたちに食事をつくっている姿を見てもらう、

お互いに良い刺激を受け、子どもたちの食育の一環につながります。

<エピソード>

既存の窓や建物形状、設備インフラ利用など、どうしても制限が多くなってしまう事もありましたが、

工夫をしながら、納まりも綺麗に、可能な限り心地よい場所となる事を実現できた園になったかと感じます。

あーす保育園中央林間の幼児トイレの写真。床を草の色にし、明るい草原にいるようなイメージ。

増築棟は小規模なのですが、6階建て共同住宅である既存建物が天空率を利用していたので、

計画当初より天空率をクリアする範囲での検討が必要でした。

また、一体増築か別棟増築かなどメリットやコストを比較検討をし、より良い選択をしていく

必要があり、なかなか複雑でした。

あーす保育園中央林間の保育室の写真。一体利用が可能なつくりになっている。

つくりはシンプルで明るく、落ち着いた内装となりました。

ありがとうございました。

<プロジェクト概要>

所  在  地 神奈川県大和市

主要用途 保育所 定員80名

敷地面積 997.91㎡

建築面積 124.58㎡(468.80㎡)

延床面積 373.97㎡

構  造 鉄骨造、鉄筋コンクリート造

階  数 平屋建、6階建ての1階部分

工事種別 増築棟の新築、既存棟の用途変更

完成時期 令和5年3月

あーす保育園中央林間の玄関の外観写真。園の看板と窓とドアのガラスに看板模様のフィルムを張っている。

サイプラス建築設計事務所(SAIplus)へのお問い合わせはコチラ