一体的な空間が理想的な異年齢保育を実現する
<背景>
老朽化した既存園舎の建て替えです。仮設園舎を建てることを避けたかったのですが、
どうしても建てざるを得なかったため、仮設園舎を極力小さくするため、既存園舎の一部を
解体せずに残して、仮設園舎の替わりとして使いながら、新園舎を建てる計画となりました。
<コンセプト>
<主要な部屋のほとんどを一体的な空間として、理想的な異年齢児保育を実現>
建物は一部が2階建てですが、基本的には平屋の空間となりましたので、保育室やホールなど、
そのほとんどを一体的な空間とすることで、異年齢児保育をされている園さんの理想的な環境となりました。
保育室、調理室、ランチルームといったすべてがつながった一体空間で、廊下のない構成です。
子どもたちの遊びと食もつなげています。調理室ともつながっており、直接配膳ができます。
園庭とも直接つながり、遊びの動線をスムーズにつなげています。
<エピソード>
玄関には暖炉や子どもたちがのぞける窓もあり、楽しい空間となっています。
かなり広い敷地で、隣地にある学童保育棟の建設も含めた開発事業でしたので、
開発の許可の手順や、建物の仮使用、仮設園舎の解体など、調整がかなり難しかったのですが、
無事完成できて安心しています。
<建物概要>
所 在 地 栃木県真岡市
主要用途 幼保連携型認定こども園
敷地面積 ㎡
建築面積 ㎡
延床面積 ㎡
構 造 鉄骨造
階 数 地上2階建
工事種別 新築
完成時期 令和2年3月