保育園など園舎の建築において、外観デザインは非常に影響の大きい重要なポイントです。
通りすがりの親子連れがつい足を止めてしまうような、おしゃれでかわいいデザインにすると、入園を希望したいと思う方も自然と増えたりもします。
ここでは、保育園の外観デザインを決める際の5つのポイントや、人気デザインの実例を紹介します。
保育園の外観デザインで重要な5つのポイント
保育園など園舎の外観デザインを考えるうえで、重視したいポイントは以下の5つです。
テーマ
保育園など園舎の外観デザインは、テーマ性のあるものにしましょう。
例えば、「自然と一体化した保育園」「お城のような保育園」「お家のような保育園」など、一言で表せるようなテーマがあると、外観だけではなく、設計や内装デザインもしやすくなります。
素材・材料
保育園など園舎の外観デザインを決めるにあたっては、どんな素材・材料を使用するかも大事なポイントです。
例えば、木材を使用すれば温かみのある雰囲気を演出できますし、コンクリート打ちっぱなしデザインはスタイリッシュなイメージの園舎になります。
形状
建物の形状に特徴がある保育園は、少し離れたところから見ても目立ちます。
例えば、お城のような3階建ての保育園や大きなドーム型の保育園は、沿道を走る車からでも目につきやすいでしょう。
形状にこだわることで、子どもたちはもちろん、大人にとっても「あそこはなんだろう?」とワクワクするような外観デザインに仕上げることができます。
カラー・色彩
保育園など園舎の外観を決める外壁のカラーは、少し前までは子どもたちが好きなピンクやイエロー、グリーンなどを採用したり、イラストアートを入れやすいクリーム色を採用している園が多いです。
一方で、おしゃれな園を目指すなら他にはないカラーを採用する必要があります。
例えば、最近では、木目調のカラーやホワイト、グレーなどのスタイリッシュなカラーの人気も高まっています。
装飾・アクセント
保育園など園舎は子どもたちが通う場所なので、外観デザインにも遊び心を取り入れましょう。
例えば、外壁にアートを入れたり、こだわりのサインを設置したりなど、おしゃれでかわいい装飾やアクセントになるモニュメントを設置するのもおすすめです。
保育園で人気の外観デザインはどれ?
ここからは、保育園など園舎では実際にどんな外観が選ばれているのか、一般的によくあるデザイン事例を紹介します。
かわいいデザイン
保育園など園舎の外観デザインの定番といえば、子どもウケも良いかわいいデザインです。
外壁には動物やお花などをモチーフにしたイラストを取り入れたり、思わず開けたくなるようなお城のような門扉を取り入れるなど、子どもたちが「ここで遊びたい」と思えるデザインを意識してみましょう。
おしゃれなデザイン
一見すると保育園とは分からないスタイリッシュな外観デザインの園舎は、保護者からのウケが良いのが特徴です。
例えば、格子状の木材を部材として使用した外観や、カフェのようなアンティークなデザインの外観など、思わず写真を撮影してSNSにアップしたくなるようなおしゃれなデザインにすると、口コミで人気が広がるかもしれません。
空間デザインも大事
保育園などの園舎は、外壁や門扉などの外観だけではなく、内装や空間デザインも重視して設計する必要があります。内装によって影響を受ける外観もあり、外観が内装を表すといったような建物もあります。
内装では、段差が少なく転びにくいのはもちろん、保育者の目が届きやすく死角ができにくい空間設計、室内でも体を動かして遊べる遊具の設置、居心地が良く安らげる内装など、こだわりの園舎を作りましょう。
キッズデザイン賞受賞!外観もおしゃれな保育園建築の事例
サイプラス(SAI+)では、お客様のイメージやアイデア・保育に対する想いなどを丁寧にヒアリングしたうえで、世界にたった一つの「彩り」のある園舎を作ることを理念としています。
「外観がおしゃれな保育園を建てたい」とのご要望をいただくケースも多く、これまで数々の保育園をはじめ、幼稚園・認定こども園を設計してきました。
ここからは、サイプラスが設計してきたおしゃれな保育園・幼稚園・こども園の園舎のうち、キッズデザインを受賞した事例をいくつか紹介します。
認定こども園 釜井台幼稚園
栃木県宇都宮市にある認定こども園、釜井台幼稚園様の事例です。
広い園庭や開放的な屋根付きのウッドデッキがあり、沿道からも子どもたちが駆け回る姿が見られる設計になっています。
園庭部分を囲うフェンスは一般的なアルミ製ですが、建物周辺には木材のフェンスを設置することで、おしゃれに見える工夫を施しています。
また、メイン玄関には木の温かみのある外装材を部分的に使用し、園名のサインを設置しています。
こちらの園舎は、建物の大きさ・園庭の広さを最大限に活用したデザインが評価され、2020年(第14回)のキッズデザイン賞を受賞しました。
柏の葉こども園
千葉県柏市にある認定こども園、柏の葉こども園様の事例です。
外壁に木目調の素材を採用することで、自然の温かみを感じられる外観となっています。
また、園の出入り口部分に「しぜんといっしょにあそぼうよ」と記載することで、通りすがりの親子連れにも園のコンセプトをさりげなくアピールすることができます。
区画整理事業の分割地のため、敷地面積や建築面積に制約があったものの、子どもたちの遊び場にもなるホールを園舎の各階中央に設けることで、保育動線に優れた園舎を建てることができました。
こちらの園舎は保育室の配置やコンパクトな園舎設計が評価され、2018年(第12回)のキッズデザイン賞を受賞しました。
大地の恵みのなーさりぃ
栃木県鹿沼市の認可保育園、大地の恵みなーさりぃ様の事例です。
大自然にある保育園ということで、外観、内装ともに木材を貴重に採用したデザインとなっています。
敷地が非常に広く、園庭は元々あった起伏が生かされています。
子どもたちが自分で遊びを選択し、自然と触れることができる園舎のデザインが評価され、2017年度の第11回キッズデザイン賞を受賞しました。
保育園の外観デザインはサイプラス(SAI+)にご相談ください
保育園の外観デザインは、通う子どもたちにとって魅力的であるのはもちろん、入園を考えている保護者や就職を希望する保育者にとってもおしゃれに感じるものであることが求められます。
優れた園舎のデザインは、保育理念やカリキュラムなどと同様に、園の大きな強みとなるでしょう。
私たちサイプラス(SAI+)は、お客様との対話を大切にする設計事務所です。
実際に保育者の皆様や園の責任者様と打ち合わせを重ねながら、理想を形にする外観デザインの提案をさせていただきます。
「自然の温もりを感じる園舎にしたい」「限られた敷地の中でも子どもたちに伸び伸びと遊んで欲しい」など、皆様の想いをぜひサイプラス(SAI+)にご相談ください。