エントランスホールでつながる園舎
<背景>
地域に根付いた幼稚園さんが老朽化した既存の園舎を建替えのためご依頼いただきました。
新たに認定こども園として再整備したプロジェクトです。
建物規模が大きかったため工事を2期に分け、最小限の仮設園舎となるように、
既存園舎の一部を使いながら、安全に完成するよう配慮を要しました。
<コンセプト>
<光のアーケードによる一体感とつながり>
建物の中に、広くて明るい開放感のある場所を整備し、遊びの場とします。
その周りに部屋を配置する事でそれぞれにつながりが生まれるような園舎をめざしました。
そのため、新しい園舎の真ん中にメインアプローチとなる全天候型の自然光が降り注ぐ
「吹抜けのアーケード」を設け、保育室、ランチルームを囲うように配置しました。
アーケードを介して遊びの空間がつながり、子どもたちが年齢の垣根を越えて一緒に遊べる
つながりを持ったこども園になりました。
<温かみのある玄関廻り>
メイン玄関には温かみのある木の外装材を使用し、園名のサインを設置しています。
暗くなるまで預かる際にも明るく安全なつくりになっています。
<明るい園庭とシンプルな外観>
園庭は南側に開けた、明るい園庭となっています。園庭を囲むように園舎が配置されています。
吹抜けのアーケードは通り抜けが出来るようなつくりになっており、
敷地の両側どちらの道路からでもアクセスが出来るようになっています。
<外遊びの場所>
園庭はもちろん、建物の屋根にもデッキ敷きのスペースを確保し、遊べるようになっています。
<特別な場所づくり>
収納上の隠しスペースや、寝そべる絵本コーナーなど、特別感のある場所を用意しました。
<食育に配慮したつくり>
<機能性と防犯性を考慮した事務室>
<エピソード>
お施主様は、前職時代に「つながるほいくえん釜井台」と「つながるほいくえん御幸ヶ原」の
2園を担当させて頂いた事もあり、長い間お付き合いさせて頂いているお客様であり、数週間
海外の園舎見学にも一緒に行き、寝食を共にした事もある気心の知れた、
といいますか気心を知られてしまっている大好きなお客様です。
そんなお施主様のために、本プロジェクトにおいては、長い間愛され親しまれて使われてきた既存の
園舎の良い部分を新園舎にも良い形で取り込みたいという思いで携わらせて頂きました。
<建物概要>
所 在 地 栃木県宇都宮市
主要用途 幼保連携型認定こども園
敷地面積 4,780.51㎡
建築面積 2,225.10㎡
延床面積 3,019.73㎡
構 造 鉄骨造
階 数 地上2階建
工事種別 新築
完成時期 令和元年5月(外構工事完了まで)